日本歯周病学会に参加してきました
午前中はスウェーデンイエテボリ大学のベルグルンド教授によるインプラント周囲炎に関する講演。スウェーデンらしい文献的なエビデンスを基調をしたとてもLogicalな講演でした。
午後は咬合性外傷の講演。咬合(噛み合わせ)と歯周病の進行に関する基礎と臨床の両方からの講演で、とくに咬合性外傷の共同破壊層が存在し、それは歯根周囲の輪状繊維を超えると生じるという組織学的な証明に関してはとてもインパクトがありました。咬合性外傷が歯周病の進行に関与するか否かは昔より議論の的となっていましたが、私の臨床経験から確実にしかも深く関与していると感じています。そのことを基礎研究でしっかりと証明していたので、とても頭の中がすっきりとした感じがしました。
最後は認定医教育講演として、私が日頃から指導していただいている鶴見歯科大学臨床教授の内田剛也先生が登壇されました。歯周病治療は最終補綴を行い口腔機能を回復しメインテナンスに移行します。その口腔機能回復治療についての総論的内容です。内田先生らしい、多くの臨床症例から解りやすい講演をしていただきました。
明日からの臨床に生かしていこうと思います。
去る5月16日、日本歯周病学会春季学術集会が幕張メッセにて開催されました。
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