アメリカ歯周病学会に参加してきました。
興味深かった講演のひとつ。インプラント治療の長期経過から起きた問題に対し、原因と治療法を会場の参加者にアンケートを取っているところ。スマートフォンの普及でこのような形式も今後は学会の主流になるかもしれないと感じました。もちろん内容も興味深く、骨のエイジングによってインプラントが移動するという内容です。これまで無かった概念なので、今後この分野の研究や報告がなされてくると思います。
審美性の改善のための歯周形成外科のセッション。世界的第一人者の Giovanni Zucchelli先生の講演。イタリアの先生らしく、テンションの高い講演でした。並外れた天才的なテクニックは容易に真似するべきではないと感じましたが、他の演者も含めコンセプトから学ぶことは多くありました。
日本からポスター発表をされた先生と私の同級生とともに。
サンフランシスコの市内。
去る9月19~22日に渡り、アメリカ・カルフォルニア州・サンフランシスコにて開催されたアメリカ歯周病学会に参加してきました。
(大会ホームページ http://www.perio.org/meetings/AM2014.htm)
(アメリカ歯周病学会のホームページ http://www.perio.org/)
近年における歯周病治療の発展に貢献してきた伝統のある学会であり、今回は100回記念大会ということもあり世界中から多くの参加者が集まりました。
インプラント治療の進歩によって、歯周病の進んだ歯を抜歯せずに残す治療法の進歩はここ数年進んでいなかったのが現状です。しかし、今回の学会でも歯を残す治療法の新しい手法がいくつか紹介されており、世界的にもそのうような傾向にあるようです。
また、歯のみでなくインプラントの歯周病であるインプラント周囲炎の治療法もひとつのテーマとして扱われていました。日本と同様に、治療終了後のインプラントに問題が生じたときの治療法は注目されているようです。
また、審美性の改善を目的としておこなう歯肉退縮に対する歯肉移植術(歯周形成外科)なども注目のセッションとなっていました。この分野に関しては、アメリカ人よりも繊細なヨーロッパや手先の器用な日本人のほうが技術的に進んでいるようです。
今後も海外の学会などに参加し、世界最先端の治療を学んできたいと思っています。