部分入れ歯の症例発表 ~名古屋SJCD、大阪古希の会との合同症例検討会~
去る1月21・22日、名古屋SJCD、大阪古希の会というスタディーグループと、わたくし高田貴虎が会長を務めるスタディーグループ赤坂会(顧問:寺西邦彦先生http://www.akasakakai.com/)との合同症例検討会が開催されました。
名古屋SJCD、大阪古希の会ともに、その地域だけでなく日本の歯科界に影響を与えるような活気のあるグループです。
わたくしも『2次性咬合性外傷に対するスプリンティングとRPDによる欠損補綴を行ったフルマウスリコンストラクションケース』というタイトルで症例発表させていただきました。
3グループともにとても活気のあるグループですので、ディスカッションはとても盛り上がりました。
とくに、動揺のある歯に対するスプリンティング(連結)の考えがスタディーグループ間で異なる為に、とても深いところまで話合えたのではないかと思います。
症例発表するたびに思うのは、やはり色々な意見をもらうことによって成長があるということです。歯科医療の現場は隔離された場で行われますので、自分のやっていることが正しいのか間違っているのか分からなくなるときもあります。自身の臨床ケースを多くの優秀な先生方に見ていただき、ご意見を頂けることが最も成長できる時間となります。
とは言っても、発表は準備から当日の緊張まで含めてとてもパワーがいるので正直とっても疲れます(笑)・・・はい・・・。
以下、自分の発表の一部です。
本症例のRPD(部分入れ歯)です。スライド左側にあるような多くのステップをふんで、最高の精度の入れ歯が完成します。スタディーグループ赤坂会は部分入れ歯においても日本の歯科界をリードしてきたグループです。治療ステップは多く複雑ですが、これを正確に行える歯科医と技工師がいてこその技術です。
部分入れ歯は、鈎歯(入れ歯を支える歯)と義歯の設計が重要です。スライドに示すような、プロキシマルプレートとガイドプレーン、レストとレストシート、マイナーコネクターに対するマウスプレパレーション、これらの設計と精度があって初めて動かないよく噛める義歯が完成されます。日本トップの技工師による『匠の技』に支えられていることを実感するケースです。もちろんこれを完璧に施術できる歯科医師でないといけません。
治療前、治療後です。入れ歯の人工歯はセラミック(E-max)にて修復することで長期的に咬合の変化がないように工夫しています。
ちょっと控え目な正確と言われる私は、コマーシャルなことが大・大・大嫌いなので普段あまり大きなことは言いませんが、このような発表をしたあとはちょっと言わせてくださいね。
当院は『高度な歯周病治療から、失ってしまった歯の欠損補綴(入れ歯・ブリッジ・インプラント)までをトータルで高レベルの治療を行える数少ない医院』であると自負しています!!
最後は参加者の皆さんで浜焼きBBQで楽しい時間を過ごさせていただきました。