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副院長、髙田貴虎のブログです。
近況を中心に診療内容から趣味まで様々なことをアップさせていただきますので宜しくお願いします。

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新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み その実際について 3

当院には窓が豊富にあるので十分に換気ができます。
扉も開放して換気と同時に、ドアノブによる接触感染も防止しています。
2月からこのようにして対策してきましたが当時は寒かったです・・これから夏は暑くなりますのでエアコンも用いながらの対策になります。

新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み その実際について

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治療中は口腔外バキュームという強力な吸引器を用いてお口の外で飛沫を吸いこみます。これがあれば口腔内からの飛沫・エアロゾルが周囲に拡散するのを高確率に防ぐことができます。
また、 ラバーダムという治療中のゴムのマスクを使用することもあります。これは古くからある手法なのですが、今回の新型コロナウイルス対策としてとても優秀な方法です。すべての治療に応用できるわけではないのですが、極力この方法をとるようにしています。

新型コロナウイルスの感染拡大における歯科医療の長期的役割りについて

新型コロナウイルスの感染拡大における歯科医療の長期的役割りについて現在の考えをまとめてみました。

①日本と世界の現状

感染拡大を評価する指標として実効再生産数(ひとりの患者が何人に感染させているか)があります。現在、日本0.7、東京0.5(4月10日時点 専門家会議5月1日発表(1))であり、より感染拡大の大きな欧米各国においても1未満、厳しいロックダウンを行っていないスウェーデンにおいても0.85(スウェーデン公衆衛生庁(2))(いずれも4月末のデータ)と概ね収束に向かっていることは確かであると判断できます。

引用データ

1)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf?fbclid=IwAR2NIcbFLAzFQSO4YE16FcVbCu0PV4-BbbbSa5GCllE7yktEE-Y8FuLmoBk

2)https://www.folkhalsomyndigheten.se/contentassets/4b4dd8c7e15d48d2be744248794d1438/sweden-estimate-of-the-effective-reproduction-number.pdf?fbclid=IwAR2Tt6CpKn5nQIaMScSgByxA8Ixuhg3Lj54V0DldSdiEeKH_2cqTo2Fuktk

②今後の動態予想

各専門家によっていくつかのシナリオが考えられています。

ハーバード大学の研究者によるScience誌に発表された論文「SARS-CoV-2のパンデミック後における感染動態予想」(1)によると、重篤患者への対応力が大幅に増加するか、治療法およびワクチンの確立がなされない限り、
2022年まで断続的なソーシャルディスタンスが必要になる可能性がある。 
また2024年までに再流行の可能性もある。と報告されています。

また、ミネソタ大学の報告(2)においても同様な見解が示され、さらに秋から冬季にかけて再び大きな波が来る可能性も示唆されています。

少なくとも感染拡大の波が2年程度続く可能性があということです。

引用文献

(1)https://science.sciencemag.org/content/early/2020/04/24/science.abb5793?fbclid=IwAR2RwsZe_OfjBgOWmlAjxmk3bWPE3YrXMEIAdW4FDFy5bce94ulBrz2Dyak

(2)https://www.cidrap.umn.edu/sites/default/files/public/downloads/cidrap-covid19-viewpoint-part1_0.pdf

③歯科医療の役割り

そのようなことから感染拡大の波が長期的に断続的に来るのであれば、波の静まっている時期に治療とメインテナンスをしっかりとおこなうことで健康維持に寄与し、次に来る感染流行の波に備える一助となりうる。

と考えております。

現状はまだまだ予断を許されない状況ですので、診療縮小の回復は慎重に行っていきたいと思っています。徹底した感染予防のもと患者さまの密集を避けながらの診療となるため今後も何かとご不便をおかけすることと思いますが、来院される患者さまの安全と健康維持を第一に考えていく次第でございます。

2020年5月9日

新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延にともない、当院では2月から感染防止対策を進めてまいりました。
 来院された患者さま皆様に、 手指の消毒をお願いし、 非接触型の体温計をもちいて検温をさせていただいております。
 政府からの自粛要請発表を踏まえ2月末から約2週間の間、治療アポイントの制限に踏み切りました。
 3月9日の専門家会議の発表を踏まえ、長期的対策が必要であるとの事から、現在は治療アポイントの制限を一部解除することといたしました。
 現在、メインテナンスに使用していた治療ユニット(台)のうち1台を使用停止し、衛生士1名が院内全体の感染予防に従事しております。
 これらの対策によって生じた時間的余裕を使い、スタッフの体調管理にあてたり、新型コロナウイルスとその感染防止対策における資料収集をおこない、スタッフミーティングを重ねこれからの感染対策処置を徹底する準備期間としました。
 ご来院される患者さまひとりひとりと、スタッフおよびその家族の安全を守るため、今後もこの取り組みを継続していきますので宜しくお願いいたします。