高田歯科医院・西多摩地区 青梅線 羽村の歯科・歯医者・歯周病専門医

西多摩地区 青梅線 羽村の歯科・歯周病専門医 髙田歯科医院 

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歯周病原菌が全身の健康に関与します

 2020年からはじまったCovid-19によるパンデミックも落ち着きつつある状況です。現状、第9波に入ったと考えられていますが、大きな混乱に至らないことを願うばかりです。
 当院においても、必要な感染予防対策は続けながらもパンデミックという特別な対応を徐々に戻している状態です。
 このパンデミックを経験したことによって、みなさんの健康に対する意識は確実に高まりました。そして、全身の健康において口腔内の健康が非常に重要であることがとても注目されています。さらに、医学・医科そのものが口腔内・歯周病に注目しているのです。

 この3冊は、いずれも医学・医科の専門誌です。「医学のあゆみ」「診断と治療」は主に医科の先生や従事者が読む専門誌です。いずれも、口腔疾患や歯周病が全身疾患に及ぼす影響の最新知見が掲載されています。
  「実験医学」は主に基礎医学の研究に携わる方々が読む専門誌です。わたしも大学で研究をしていたときは良く購読していました。
  これらの専門誌が歯科・歯周病を取り上げることがとても貴重なことで、嬉しく思います。

 歯周病と全身疾患の関係はかなり古くから知られていましたが、今から20年ほど前から研究が盛んになってきました。とくにここ10年くらいの研究結果の蓄積は素晴らしいものがあります。
  1990年代からはじまった「ヒトゲノムプロジェクト」は、ヒトの遺伝子配列をすべて読むという当初の目的は2000年代初旬に達成されました。それに代わって登場したのが「ヒトマイクロバイオームプロジェクト」です。ヒトの口腔から腸へと続く消化器系や、それ以外の様々な器官には多種多様な微生物が存在します。その微生物が様々な病気の発症・進行と関わっていることから、その微生物を網羅的に解析しようという試みです。
  この解析によってわかってきたことを簡単に述べますと、「口腔内の歯周病を引き起こす細菌が血液を介して全身の病気に悪影響を及ぼしたり、腸内細菌に悪影響を及ぼすことで全身の病気に関わることがわかってきた。」ということです。

 このようなことに国・政府も注目しているようです。将来的に「国民皆歯科検診制度」を導入することによって、口腔内を健康に保つことが全身の健康に繋がり、最終的には国の医療費削減に繋がると考えているようです。

 歯周病治療と予防が、みなさまにおける全身の健康維持に貢献できるように、歯周病専門医としてお役立ちできれば幸いです。

長期症例を勉強会でプレゼンしました

 去る2023年5月14日、高田貴虎が所属するスタディーグループ赤坂会が開催されました。会場はお茶の水ソラシティにて80名ほどのメンバーが集まり症例ディスカッションを一日おこないました。

 テーマは「長期症例」ということで、私を含めて5名の先生方が10年以上の長期症例について予後を報告しました。
  私は「フルマウスリコンストラクションの10年経過症例:予後から治療計画を再考する」というテーマで報告させていただきました。
  大学病院で歯周病治療を学んだ後、自分に足りないものをさらに学び続けるためにスタディーグループ赤坂会に所属し約15年間がたちました。今回報告した症例は、まさにそこで学んで実行してきたことを振り返るよい機会となりました。
 プレゼンのディスカッションでは主宰の寺西邦彦先生はじめ多くの先生方からご意見をいただきました。正しい治療計画で遂行された治療は長期的に安定することを示すことができましたが、同時に歯ぎしりや喰いしばり(ブラキシズムといいいます)といった悪習癖から口腔内を守っていくことの困難さが明確となりました。

  新型コロナウイルスによるパンデミックにより、私にとっては約3年半ぶりのプレゼンになりました。久々のプレゼンはものすごく緊張し、準備には多くの時間とパワーをつぎ込みました。でも、やって良かったなと思います。ひとりで成長していくことは不可能です。パンデミックの経験によって、web上で講演を聴くことが容易になりましたが、やはり人と人が対面して本音で話合うことによってもっと多くのことが学べます。それが自身の症例であればもっと学べます。さらに症例に予後があればもっともっと学べるのです。その経験を自身の患者さまにおける治療に活かしていきたいなと思っています。

久々のプレゼンで緊張でしたが、
多くの先生方と貴重なディスカッションができました。

歯周病学会と勉強会の週末

日本歯周病学会とスタディーグループ赤坂会に参加して

 9月3日は仙台にて日本歯周病学会学術集会が開催されました。
 コロナ禍になってからはWeb開催での参加でしたが、久々に現地参加してきました。感染対策をしながら人数制限下での開催でした。
 今回わたくしは専門医症例ポスター発表をしました。ポスターの前で質疑応答の時間が設けられているのですが、母校である昭和大学歯周病学教室の先生方や勉強会で知り合った先生方がいらっしゃってくださいました。久々に会えた嬉しさから、学術的なディスカッションよりもお互いの近況報告が中心に時間はあっという間に過ぎ去っていきました。コロナ禍ならではです(笑)。
 翌日9月4日はスタディーグループ赤坂会の例会でした。テーマは赤坂会の得意分野である欠損補綴。顧問の寺西先生によるご講演や若手の先生方の熱気溢れる症例発表であっという間の一日でした。

 この二日間は、私が歯科医師になってからおもに学んできたことをもう一度再考させて貰える時間でした。パンデミックや戦争・政治不信といった社会的変化を経て、いま歯科医院にいらっしゃる患者さんの望みは心身の健康回復・維持が一番であると思います。歯周病と全身疾患の関係性が強いことが科学的に理解されてきた昨今、これからの歯科治療のあり方も変化していくと実感しています。私たちの歯科臨床も科学の進歩に合わせて進化していきたいと思っています。
髙田貴虎

緊急事態宣言が再発令されました

1月7日政府より緊急事態宣言が再発令されました。
当院においては、これまで通り感染対策を徹底しながら診療を継続していきます。

昨年の第1・2波のデータから、以下のような見解が得られています。

①歯科治療による新型コロナウイルスの感染報告が見当たらない。

 ・実際に新型コロナウイルス感染者が受診した(後に感染が判明した例も
  含む)歯科医院においても感染者がでていない
  という報告がいくつかあります。

②歯科医師・スタッフの新型コロナウイルス感染率は少ない。

 ・国内における抗体検査から医療従事者において最も陽性率が低い
 ・米国における歯科医師の感染者は1%程度で米国民の1/10程度
  といった報告があります。

③口腔内の状態は、さまざまなウイルス感染症に対する免疫に関与する。

 ・口腔清掃状態が悪いとインフルエンザに罹りやすい
 ・歯周病が全身の健康状態を低下させる
 ・口腔内細菌と腸内細菌(免疫に深く関与)はお互いに関与しあっている
 ・新型コロナウイルスの重症者の血液中には細菌や細菌由来の毒素(LPS)
  が多く含まれている(口腔内の由来かどうかはわかっていません)
  といった報告があります。

もちろん、ご来院時に体調がすぐれない場合は無理されずにご予約変更をお願いしますね。
また、新型コロナウイルス感染症と診断され自宅療養されている方、濃厚接触者とされている方はご来院をお控え頂きますようお願い申し上げます。

2021年も皆様における口腔内の健康維持から、このパンデミックを乗り越えるお手伝いができれば幸いです。

新型コロナウイルス感染防止対策9 換気と熱中症対策

今年の夏は暑いですね。

にもかかわらず、新型コロナウイルス対策として換気をおこないながら熱中症予防をするといった矛盾…。

効率よく換気するために、各診療台でこのようにしています。

窓に扇風機を外向きに設置し空気を積極的に排気させます。

後ろから窓に向けて扇風機で風を送ります。エアコンの空気も動くので涼しくなります。

扇風機はプラズマクラスター。動物コロナウイルスやSARSウイルスへの不活化効果があるようです。https://jp.sharp/plasmacluster-tech/effect/
(換気が一番だとは思います。)

温度と湿度を常にモニタリングしています。
特に今冬は要注意です。(今から冬の準備をしようと思います)

地球温暖化が生態系に変化を生じ、新しいウイルス感染症が生まれたと論じている科学者もいるようです。記録的豪雨や記録的猛暑、ここ数年異常気象が続いています。パンデミックだけでなく、地球規模でのもっと大きな問題が浮き彫りになってきているのかもしれません。子供たちに負の遺産を残さないために何ができるでしょうか。

新型コロナウイルス感染防止対策8 『うがい薬』について

0.5%ポピドンヨードは15秒で新型コロナウイルスを不活化します。https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jopr.13209

当医院はじめ、多くのクリニックで診療前後のうがいに使用されています。

しかし、現在は入手困難となってしまっていることはご存知のとおりです。

なので別のうがい薬を検討しました。

0.5-1%過酸化水素水 アメリカ歯科医師会が新型コロナウイルス感染防止対策として推奨していますので、当医院スタッフと試してみました…が、とっても不味いです。悪い後味が何分も残ってしまいましたのでこれは却下です。

ネオステリングリーン ベンゼトニウム塩化物

https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)からの報告にあるように、新型コロナウイルスを不活化します。

しかも、ミント風味で後味も良好です。

今後はこちらも使用していこうと思います。

新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み その実際について 7


前回のブログでもまとめたように、いま皆さまにとって重要なことは『どんな状況下であっても口腔内を自分でケアできること』だと思います。
セルフケア・プラークコントロールは、『何を使って、どのように、どのくらい行うのか?』について最善策を見つけることにあります。
しかし、お口の中の状況はそれぞれ異なり、また手先の器用さ、プラークコントロールができる時間や生活習慣など、お一人お一人に合った方法があります。
これを見つけていくには、歯科衛生士が密になって患者さまと向き合う必要があります。患者さまと術者の双方が安心して向き合えるように、透明カーテンを用いてプラークコントロール指導をさせて頂いております。

この方法は当院の衛生士たちが提案してくれたもので、この熱意は皆様にもきっと伝わってくれると信じています。



緊急事態宣言発令期間における急患対応の内容から、今後に備えておくべきことを考える

4月7日~5月26日まで1ヶ月半以上に渡り緊急事態宣言が発令されました。
この間に痛みなどの急な症状によってご来院された患者様のうち、定期的メインテナンスに通われていない患者様の割合はメインテナンスに通われてきた患者さまの2倍でした。
症状の割合は、痛み43%、脱離30%、腫れ10%、義歯のトラブル10%、その他7%でした。
改めてメインテナンスの重要性を認識させられました。

また、この期間におけるプラークコントロールが良好な患者様の急患来院は、口腔粘膜の悪性新生物を心配されて来院された1例だけでした。このことは、ご自身でのセルフケアが重要であることを再認識させられるものであります。

さらに、お口の中全体の精密検査(歯科ドック)を行い治療計画を立案した上で行った治療では、治療中の仮歯脱離が1例だけでした。このことも、きちんとした治療計画のもとに行った(OR行っている)治療は良好な状態が維持できる、ということを意味しております。

以上のことから今後備えておくべきことは、
①メインテナンスの継続
②セルフケアの充実
③口腔内における悪性新生物疑いの早期診断
④お口の中全体の精密検査(歯科ドック)を行った上で治療計画を立案する
になると思います。

皆様の今後の備えに精一杯対応していきたいと思います。

2020年6月6日

新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み その実際について 5

治療前と後にイソジンで消毒して頂いております。治療後にもして頂いているのは、皆様のお口の中に器具と手を入れさせて頂いているからです。もちろん全ての器具は滅菌、消毒、可能なものはディスポーザブルにて対応し、グローブは治療の度に新しくしています。これだけで安心して治療を受けて頂いてもらえるのですが、万が一の可能性を考えてそのようにさせて頂いております。
イソジンは新型コロナウイルスに最も類似したSARSウイルスを不活化させる効果が実証されています。
また、治療途中でゆすぐ水にはリステリンを入れています。当院では2年前から行ってきました。リステリンも抗ウイルス効果があると考えられています。
ほんのちょっとしたことかもしれませんが、皆様の安全第一に考えてのことですのでご協力のほどお願いいたします。