高田歯科医院・西多摩地区 青梅線 羽村の歯科・歯医者・歯周病専門医

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新型コロナウイルスの感染拡大における歯科医療の長期的役割りについて

新型コロナウイルスの感染拡大における歯科医療の長期的役割りについて現在の考えをまとめてみました。

①日本と世界の現状

感染拡大を評価する指標として実効再生産数(ひとりの患者が何人に感染させているか)があります。現在、日本0.7、東京0.5(4月10日時点 専門家会議5月1日発表(1))であり、より感染拡大の大きな欧米各国においても1未満、厳しいロックダウンを行っていないスウェーデンにおいても0.85(スウェーデン公衆衛生庁(2))(いずれも4月末のデータ)と概ね収束に向かっていることは確かであると判断できます。

引用データ

1)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf?fbclid=IwAR2NIcbFLAzFQSO4YE16FcVbCu0PV4-BbbbSa5GCllE7yktEE-Y8FuLmoBk

2)https://www.folkhalsomyndigheten.se/contentassets/4b4dd8c7e15d48d2be744248794d1438/sweden-estimate-of-the-effective-reproduction-number.pdf?fbclid=IwAR2Tt6CpKn5nQIaMScSgByxA8Ixuhg3Lj54V0DldSdiEeKH_2cqTo2Fuktk

②今後の動態予想

各専門家によっていくつかのシナリオが考えられています。

ハーバード大学の研究者によるScience誌に発表された論文「SARS-CoV-2のパンデミック後における感染動態予想」(1)によると、重篤患者への対応力が大幅に増加するか、治療法およびワクチンの確立がなされない限り、
2022年まで断続的なソーシャルディスタンスが必要になる可能性がある。 
また2024年までに再流行の可能性もある。と報告されています。

また、ミネソタ大学の報告(2)においても同様な見解が示され、さらに秋から冬季にかけて再び大きな波が来る可能性も示唆されています。

少なくとも感染拡大の波が2年程度続く可能性があということです。

引用文献

(1)https://science.sciencemag.org/content/early/2020/04/24/science.abb5793?fbclid=IwAR2RwsZe_OfjBgOWmlAjxmk3bWPE3YrXMEIAdW4FDFy5bce94ulBrz2Dyak

(2)https://www.cidrap.umn.edu/sites/default/files/public/downloads/cidrap-covid19-viewpoint-part1_0.pdf

③歯科医療の役割り

そのようなことから感染拡大の波が長期的に断続的に来るのであれば、波の静まっている時期に治療とメインテナンスをしっかりとおこなうことで健康維持に寄与し、次に来る感染流行の波に備える一助となりうる。

と考えております。

現状はまだまだ予断を許されない状況ですので、診療縮小の回復は慎重に行っていきたいと思っています。徹底した感染予防のもと患者さまの密集を避けながらの診療となるため今後も何かとご不便をおかけすることと思いますが、来院される患者さまの安全と健康維持を第一に考えていく次第でございます。

2020年5月9日

新型コロナウイルス感染防止対策について 当院の取り組み

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延にともない、当院では2月から感染防止対策を進めてまいりました。
 来院された患者さま皆様に、 手指の消毒をお願いし、 非接触型の体温計をもちいて検温をさせていただいております。
 政府からの自粛要請発表を踏まえ2月末から約2週間の間、治療アポイントの制限に踏み切りました。
 3月9日の専門家会議の発表を踏まえ、長期的対策が必要であるとの事から、現在は治療アポイントの制限を一部解除することといたしました。
 現在、メインテナンスに使用していた治療ユニット(台)のうち1台を使用停止し、衛生士1名が院内全体の感染予防に従事しております。
 これらの対策によって生じた時間的余裕を使い、スタッフの体調管理にあてたり、新型コロナウイルスとその感染防止対策における資料収集をおこない、スタッフミーティングを重ねこれからの感染対策処置を徹底する準備期間としました。
 ご来院される患者さまひとりひとりと、スタッフおよびその家族の安全を守るため、今後もこの取り組みを継続していきますので宜しくお願いいたします。
 
 
 

続2018年はむらさくらまつり

4月2日(火)の羽村の堰です。だいぶ散ってしまいましたが都内よりはまだ楽しめそうです。これが終わるとチューリップまつりが始まります。

2017年度赤坂会第3回例会

去る2018年3月4日(日)東京国際フォーラムにて高田貴虎が所属するスタディーグループ赤坂会例会が行われました。

今回は日本を代表するペリオドンティスト(歯周病専門医)である長谷川嘉昭先生をお招きし、30年の臨床を振り返っての知見をお話いただきました。「思い込みの歯科治療からの脱却」とうタイトルで、それまで考えられてきた常識を覆すような話もあり興味深い内容でした。また、今回は衛生士の川崎律子さんも参加いただきコメントを頂き、参加したハイジニストにとって貴重な時間となったようでした。

午後は3名の症例発表が行われました。樋口敬洋先生、早澤麻里奈先生、とわたくし高田貴虎です。ともに歯周病治療をバックグラウンドにもつ歯科医師による症例でした。私も、長谷川先生をはじめ様々な貴重な意見を頂いたので、今後の臨床に生かしていきたいと思っています。

さて、今回は2016年から3年間スタディーグループ赤坂会の会長として任期最後の例会でした。100名におよぶ会員の先頭に立って会をまとめる機会は私にとって貴重な経験となりました。この経験を今後の活動に生かして行きたいと思っています。

船登彰芳先生の講演会

去る2017年11月26日国際フォーラムにて高田貴虎が所属するスタディーグループ赤坂会主催の講演会が開催されました。

今年は、日本を代表する歯科医師の一人である船登彰芳先生にご講演いただきました。

歯周病治療からインプラント治療まで超包括的な歯科臨床を、長期経過を交えながら最新の知見まであっという間の一日でした。

赤坂会からも、飯沼学先生、吉田拓志先生、新藤有道先生の症例発表を行い、船登先生と症例ディスカッションを行い充実した一日となりました。

歯科従事者へ講演会のお知らせ

今日は同業者向けに歯科講演会のお知らせです。

私の所属するスタディーグループ赤坂会主催の講演会を11月26日(日)に開催いたします。

歯周病治療・インプラント治療で著明な船登彰芳先生に基調講演をおこなってもらいます。

午後の一部の時間で、赤坂会から会員発表もあります。

スタディーグループならではのリアルな日常臨床を聴講できる貴重な一日になるでしょう。

赤坂会会員以外の方も是非ご参加ください。

2017年末特別講演会案内ver5

器具の滅菌について

最近マスコミで話題となった器具の滅菌。 患者さまから直接質問もあるほどでしたのでこちらにもアップしますね。

 

このような小さな器具はひとつずつセットにして薬液、超音波洗浄後にオートクレーブ滅菌をかけています。

 歯を削るバーなど毎回のように使用する器具は、保管のためのパッケージはしていませんが、同じ過程で洗浄~オートクレーブ滅菌しています。

 話題に挙がったタービンなどの機材。まず、自動洗浄機にて内部洗浄を行います。
 周囲の洗浄とオイル抜きを行った後、オートクレーブ滅菌にかけます。こちらも毎回のように使用するので、以前はパッケージには入れていませんでしたが、今回は患者さまに安心して頂けるように使用前まで入れておくようにしています。

スタッフが時間と手間を掛けて毎回準備してくれていますので、患者さまみなさまに安心して頂けると幸いです。

 

 

 

パシフィックリムインプラントフォーラムに参加してきました

去る7月15日、沖縄那覇にて開催されたパシフィックリムインプラントフォーラムに参加してきました。
この会は私(高田貴虎)が会長を務めますスタディーグループ赤坂会と沖縄WESPICというスタディーグループとの共催で、アジアを中心に海外演者も招聘して行われるインプラントの勉強会です。
今年も、韓国から1名、アメリカから1名、日本から5名の演者によるプレゼンテーションが行われました。
今回はアメリカミシガンのジェフリージョンソン先生によるインプラント合併症のプレゼンテーションが行われたりと、非常に内容の濃い会となりました。また、国内演者のレベルも非常に高く、国内トップレベルのプレゼンテーションにより有意義な内容となりました。
懇親会では、ジェフリー先生にアメリカの歯周病・インプラント治療について直接ディスカッションできる機会があり貴重な機会となりました。
沖縄で開催されてはいるものの、一日中の講演会、終了後は懇親会なので観光はゼロです(涙)。
しかし、沖縄の空気を感じながら、沖縄の仲間との楽しい時間は明日からの診療の活力になります。今回学んだことをしっかりと診療に生かしていこうと思います。

  
ジェフリー先生のプレゼンテーション。日本人とのハーフだそうで、ラグビー日本代表のエディジョーンズ監督似で素敵な先生です。ラグビーはアメリカではマイナースポーツなので本人は知りませんでしたが(笑)。
 質問する私。沖縄の「かりゆし」ウェアがここのフォーマルです。
 総合ディスカッション。今回はインプラント周囲のティッシュマネージメントが主なテーマでした。

 

技工士との連携・ラボコミュニケーション

去る5月14日、わたくし(高田貴虎)が所属するスタディーグループ赤坂会の例会が開催されました。
会場は品川シーズンテラスにて約100名の歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の参加者が集まりました。
テーマは「ラボコミュニケーションにおける共通認識とは」でした。
被せ物や義歯などの作製時における歯科医師と歯科技工士との連携についてをテーマにしています。

本例会は2017年度の1回目でしたので、会長を務めさせて頂いている私から年間テーマについて説明させて頂きました。今年のテーマは「伝承」。赤坂会は 25年目を迎える歴史あるスタディーグループです。顧問の寺西先生から学んだことを、各メンバーが切磋琢磨して現在の状況を築き上げてきました。これを今後は若手メンバーへさらには日本の歯科界に伝承していきたいと思ってそのようなテーマにしました。メンバーみなさんに気に入って頂いたようで、この日はいろんなところから「伝承」という言葉を聞きました、よかったです(笑)。

さて、午前中は顧問の寺西先生と技工士の狩野氏から20年を超える長期症例についてのご講演をして頂きました。歯科医師・技工士で細かいことをしっかりと煮詰めれば長期的に良好な結果が得られることを証明してくださいました。この技術・知識はやはり歯科医師として伝承し患者さまに還元されるべきだと改めて思いました。
午後は、3組の歯科医師と技工士との症例発表でした。どの発表も素晴らしくとても役に立つ内容でした。

当院では、日本の歯科界でトップクラスの歯科技工士との連携による補綴治療(クラウンブリッジ・インプラント・義歯・審美など)をおこなっています。高度な歯周病治療と高度な補綴治療を軸に、長期的に長持ちする治療を目指しています。