高田歯科医院・西多摩地区 青梅線 羽村の歯科・歯医者・歯周病専門医

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日本歯科評論に論文を掲載しました。

10459905_523304617799458_1852937022688151745_n10348742_682063068540594_8884892958914135559_o 日本歯科評論という歯科専門誌の7月号に論文が掲載されました。 タイトルは「フルマウスリコンストラクションにおける機能と審美獲得のためのチームアプローチ」です。 歯科技工士の藤田英宏さん(フェイスデンタルアート)との共著で、全顎的な補綴治療における歯科医師と歯科技工士とのやりとりをケースを通してまとめてあります。 クラウン、義歯、インプラントなどの補綴治療は歯科技工士の高度な技術の上に成り立っています。しかしどんなに腕の優れた歯科技工士でも、歯科医師からの口腔内の正しい情報が存在しないとその技術を発揮することができません。歯科医師と歯科技工による意思疎通が良質な補綴治療を生みます。 常に機能と審美を追及し、長期間にわたって口腔内で機能し続けるような補綴治療を提供できるように、歯科技工士と共に日々鍛錬しております。

東京SJCD例会。

10402664_513406125455974_2509023366896143771_n 去る6月1日、東京SJCDという日本を代表するスタディーグループの勉強会で症例発表を行ってきました。300人以上の人が集まる大きな会での発表はとても重圧でしたが、日本の歯科会の第一線で牽引してきた先生方から貴重なご意見を頂くことができました。今後もこのような活動から得られた知識を患者さまに対する治療に生かしていきたいと思っております。

歯周病学会ポスター発表 in岐阜

去る5月23日24日、日本歯周病学会が岐阜にて開催されました。 10306735_510196285776958_2277560911570747441_n 今回は認定医ポスター発表を行ってきました。 重度の歯周病に対して歯周組織再生療法などをおこない歯周病の治癒後、歯周病にて動揺した歯をブリッジにて連結(歯周補綴)し、欠損を義歯にて回復した症例を報告してきました。 重度に進行した歯周病では、残存した歯と入れ歯を支える組織が乏しく、義歯の設計は非常に難しくなります。 歯周病の専門医として、さらに義歯や欠損補綴を得意とする勉強会で鍛錬してきた自身の臨床を表現できたと思います。 大学病院在籍時代から、近年の勉強会で知り合った先輩や後輩方と有意義なディスカッションをさせていただきました。 IMG_0948 発表したケースの一部。歯周病にて動揺した歯をブリッジにて連結し、そこに部分義歯を装着。欠損した前歯はもともと歯周病で骨が吸収しているため、義歯の金属部分を2重に設計し強度と安定性の獲得を図った。 IMG_0950

インプラントを維持に用いた義歯(入れ歯)の症例をWorld Congress of Piezoelectric Bone Surgeryにて発表しました。

去る4月12・13日に千葉の舞浜にてWorld Congress of Piezoelectric Bone Surgeryという国際学会が開催されました。 私は実行委員として運営に参加させて頂き、またポスターセッションの座長も担当させて頂きました。 さらにオーラルプレゼンテーションも行いました。 この学会は国際学会ですので、すべてのプレゼンテーションは英語で行われます。 私もプレゼンテーションと座長を英語で行いましたので、準備から含めてとにかく大変でした(笑)。 今大会のテーマは`Mininally invasive treatment`すなわち「低侵襲治療」です。 私は`Short dental implant supporting an overdenture in the maxilla.`というタイトルで発表しました。 内容はインプラントを義歯(入れ歯)の維持に用いた症例です。通常、骨の中にインプラントを植立するので骨が少ない場合は骨移植などをして増やさないといけません。しかし近年のインプラントの進化によって長さの短いショートインプラントでも成功することが可能となっています。しかしショートインプラントといえども、それなりの骨は必要になってきます。一方で、義歯の維持にインプラントを用いることで、義歯は安定し良く噛めて、また小さく違和感のない義歯にすることが可能となります。この際、インプラントは義歯の下で支えになれば良いだけなので、比較的自由な部位に植立することが可能となります。この2つを組み合わせることによって、ショートインプラントで骨移植など特別な侵襲を加えずに行うことが可能となります。 現在は様々な治療プランのオプションが選択可能となりました。 個々の患者さまの希望に合ったプランを提供していきたいと思います。 1897977_491167071013213_2034730868683304051_n

救急蘇生法の院内研修をしました。

当院は歯科外来診療環境体制加算の対象施設となりました。 これは、主に院内感染に対する環境が整っていること、および患者さまの緊急時における初期対応が可能な施設が対象となります。 そのようなことで先日、救急蘇生法に関する院内研修を行いました。 (救急蘇生法に関してはこちらのサイトに詳しく載っています。http://www.med.or.jp/99/) AEDの使用方法、心肺蘇生法の手順、酸素ボンベの使用法などをスタッフで確認しました。 スタッフ一同、患者さまには安心して通院して頂ける環境作りに努めております。10417644_513866595409927_9185006498108773864_n

スタディーグループ赤坂会&古希の会合同ミーティング

3月16日新大阪にて私の所属するスタディーグループ赤坂会と古希の会の合同ミーティングが行われました。 古希の会とは本多正明先生・伊藤雄策先生を顧問とするスタディーグループです。 両グループともに臨床スタイルのルーツとなる部分は同じであるものの、微妙な考え方の違いが随所に感じることができるとても印象深いミーティングとなりました。 今回、私も発表の機会を頂くことができました。 歯科界のレジェンドと言われる先生方の前で発表するのはとても大変なことでしたが、有意義で貴重なご意見を沢山頂くことができたことは私にとっての大きな財産です。 今後の臨床に生かしていきたいと思います。 IMG_0453 発表中の私です。質疑応答では主に歯のポジションについてディスカッションが交されました。クラスⅡの対合関係にあるときの犬歯ガイドの問題点および臼歯の咬合干渉と咬合面形態など、日本の咬合学を牽引する先生方ならではの深いディスカッションをさせていただきました。 IMG_0407 本多正明先生と伊藤雄策先生(手前)。 ***患者さまには休診を頂いて学会や勉強会に参加させて頂くことがございますがご了承ください。治療の知識と技術向上を図り、より良質な歯科医療を提供したいと思っております。高田歯科医院 高田貴虎***

先日の勉強会。トリートメントプランニングセッションから。

20131120_205922 先日、所属するスタディーグループ赤坂会で勉強会が行われました。内容は「トリートメントプランニングセッション」。一つの症例に対して、トリートメントプランニング(治療計画)を2つのグループが立案。それに対するディスカッション後、担当医が実際に行った治療結果を発表するというものです。 この「トリートメントプランニングセッション」、国内外のスターディーグループで現在話題になっている形式です。先日おこなわれた東京SJCDの例会でも行われ、日本を代表する先生方の熱いディスカッションで盛りあがりました。海外ではシアトルスタディーグループが有名です。 今回は私も治療計画を立案するグループに入りました。3人のグループで計画を相談ししたが、治療に対するそれぞれの考えを共通の症例を通じて知ることができたのでとても勉強になりました。会のディスカッションもとても盛り上がり、今後もこのような形式でいろいろと学んでいく予定です。 あたり前の事ですが、より良い治療計画なくしては良い治療結果は得られません。 当院では「やり直しのない治療結果」を得るために、治療開始時の治療計画立案を大切にしています。 必要な場合には歯科ドック・精密検査を行い、得られた資料を分析し治療計画を立案・提示させて頂いております。

根の神経の治療・根管治療について。

今回は根の神経の治療について紹介します。 治療の一例 182080_229787320484524_2095177800_n マイクロスコープの拡大視野によって今まで見つからなかった神経の管が見つかるようになりました。   556724_240584822738107_459131709_n治療終了時。真ん中の歯を治療しました。 1157620_389455014517753_503059786_n これを使って根の管を清掃・密閉する為に拡大します。新しく開発されたNiTiファイル「プロテーパーNEXT」。日本では旧タイプの物しか入手できないので海外から直接入手しています。治療に使うファイルの本数が5本から3本に減ったのと、Mワイヤーという柔軟で折れにくい新素材でできているのでとても切削効率が良いです。ですから治療が早く、良質に、安全に行うことが可能となりました。 DSC00267DSC00270ガッタパーチャーとシーラーで垂直加圧法という方法にて管の中を密閉します。 R4治療終了時。真ん中の歯です。 根の治療・根管治療は歯科治療の中でも最も繊細で難しい治療の一つです。一本でも多く歯を保存させる為に治療技術の向上に努めています。

日本歯周病学会秋季学術大会に参加してきました。

IMG_2627 9月22日(日)に前橋で開催された日本歯周病学会秋季学術大会に参加してきました。 今回の特別講演は「Contemporary concepts in regenerative periodontal therapy」という演題でスイス・ベルン大学のAnton Sculean教授の講演を聴講することができました。再生療法の科学的エビデンスを総括し、そのエビデンスに従ったコンセプトの臨床ケースを見ることができました。 新しい知見としては、EMDを根面に塗布する際に先に根面に血液が付着してしまうとEMDの根面への吸着が阻害されてしまうことを組織学的実験データで示していました。ただ、このようなことは以前より言われていましたし、今回はこれと言って新しい情報は無かった、というのが正直なところです・・・・。 近年のインプラント治療の発展によって、ここ10年くらい歯周病・歯周治療学に大きな変化は起こっていないように思われます。 私が大学の歯周病学教室で臨床・研究に従事していた10年間は、再生療法、歯周形成外科、全身疾患との関連、侵襲性歯周炎の発症メカニズム、細菌検査と抗菌療法などなど、歯周病学は大きな発展を遂げていた時代でした。その後、インプラント治療に世界の感心はシフトしていき、歯周病学を牽引してきた研究者・臨床家もインプラントに関する基礎的・臨床研究などへとテーマは変化していきました。(ですからインプラントに関する重要な研究の多くは歯周病学の分野から発表されています。) そのような事から、最近の歯周病学の話題は私が大学講座に在籍していた時代と大きくは変わっていないのが現状です。 最近ではインプラントの頻用から様々なトラブルがマスコミなどでも取り上げられるようになってきており、再び「歯を残す」ということの重要性が注目されています。 歯周病学はこれからも発展の余地があると私は思っております。クラス3分岐部病変の再生療法、水平性骨吸収に対する再生療法、侵襲性歯周炎の原因と治療方法、咬合性外傷のメカニズム、新しいプラークコントロール方法などなど・・・・・。 基礎的研究に関しては大学などの研究機関に頑張ってもらい、私たち臨床家は日々の臨床でより良い結果を出していくことで歯周病・歯周治療学がより発展していけたらと感じた一日でした。

昨日の勉強会。

DSC_1279 昨日は副院長が所属するスタディーグループ赤坂会の例会でした。スタディーグループとは歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が集まって歯科に関する学問・学術を学ぶ会で、毎回テーマを決めて講演と症例発表が行われます。昨日は『日常臨床における歯科衛生士の役割』というテーマで行われました。 所属するスタディーグループ赤坂会では以前から歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のチームプレーに重点をおいた勉強会です。歯周病治療ではとくに衛生士とのチームプレーは欠かせません。 昨日の内容で興味深い点としては、エンド―ぺリオ合併症の治療に関してでした。エンド―ぺリオ病変では、ぺリオの治療に先立ってエンドの治療をすることが有効とされています。ですから衛生士がぺリオ治療を開始するタイミングを歯科医師が適切に指示しなくてはいけません。昨日の症例ではそのような歯科医師―衛生士の意志疎通が大変上手く行った結果、困難と考えられた歯の保存に成功した症例が提示されました。今後の私の臨床にもとても参考になる内容でした。